①はじめに

11ヶ月は、宅建に十分間に合う期間です。

ただし「余裕があるように見える」ことが最大の落とし穴で、インプットが長引く/復習が後回しになる/過去問に入る基準が曖昧になる――この3つが重なると、前半は進んでいるのに後半で伸びない形が出来上がります。

この記事は、11ヶ月を“余裕なのに伸びない”にしないための、週の回転を固定するガイドです。

11ヶ月で最も大事なのは 進度ではなく回転。学んだ範囲をその週のうちに過去問で確認し、間違いを翌週以降に残さない形が、後半の伸びを決めます。

この記事は「宅建業法から始めるルート」と「権利関係から始めるルート」の2パターンでスケジュール例を用意しています。次の②で、あなたのスタート分野を決めてから読み進めてください。

➁どの分野から勉強を始めるべきか

宅建の試験範囲は 権利関係/宅建業法/法令上の制限・税・その他 の3分野です。スタートで迷うなら、基本は 宅建業法から が最も安定します。
宅建業法で「解ける感覚」と回転(理解→演習→復習)を作っておくと、法令・税に入っても同じ手順で積み上がり、後半の伸びが安定します。

勉強が得意な方は 権利関係から 始めても問題ありません。その場合も、テキストを読んで終わりではなく、その週のうちに過去問で確認して回す ことを最初から徹底してください。

宅建業法から始める人:
権利関係から始める人:

③宅建業法から始める場合の
スケジュール例

この表は“範囲の予定”ではなく、毎週『理解→過去問→解き直し』まで終えるための目安です。各週の最後に、その範囲の過去問で正答率を確認し、間違いは翌週も解き直して回収してください。範囲を進めるより、回転を止めないことが最優先です。

11月後半~12月末:宅建業法(1ヶ月半)
1月~3月第1週:法令上の制限・税・その他(9週間)
3月第2週~5月末:権利関係(11週間)
6月~6月第3週:全範囲の総復習(3週間)
6月第4週~8月前半:年度別過去問(7週間)
8月後半~9月末:年度別過去問の総復習(6週間)
10月前半:予想問題集(2週間)
10月第3週~本番:全範囲の総復習

※以下のスケジュール例は簡潔にするため、1ヶ月をすべて4週として考えます。

宅建業法から始める場合の11ヶ月の勉強スケジュール(例)
勉強時期単元
11月
第3週宅建業の意味
事務所の設置
免許
第4週事務所以外の場所の規制
宅建士
営業保証金
12月
第1週弁済業務保証金
媒介・代理契約
広告等の規制
第2週重要事項説明
37条書面
第3週その他規制
自ら売主制限
第4週住宅瑕疵担保履行法
報酬額の制限
監督・罰則
1月
第1週都市計画法(前半)
第2週都市計画法(後半)
第3週建築基準法(前半)
第4週建築基準法(後半)
2月
第1週国土利用計画法
農地法
第2週土地区画整理法
盛土規制法
第3週地価公示法
不動産関係評価基準
第4週
3月
第1週その他(5点免除)
第2週意思表示
制限行為能力者
時効
第3週代理
債務不履行
危険負担
第4週弁済
契約不適合責任
相続
4月
第1週物権変動
不動産登記法
第2週抵当権
保証・連帯債務
第3週共有
区分所有法
第4週賃貸借
5月
第1週借地借家法(借家)
第2週借地借家法(借地)
第3週不法行為
請負
委任
第4週債権譲渡
相殺
民法その他
6月
第1週全範囲の総復習
第2週全範囲の総復習
第3週全範囲の総復習
第4週年度別過去問2年分
7月
第1週年度別過去問2年分
第2週年度別過去問2年分
第3週年度別過去問2年分
第4週年度別過去問2年分
8月
第1週年度別過去問2年分
第2週年度別過去問2年分
第3週年度別過去問総復習
第4週年度別過去問総復習
9月
第1週年度別過去問総復習
第2週年度別過去問総復習
第3週年度別過去問総復習
第4週年度別過去問総復習
10月
第1週予想問題集4回分
第2週予想問題集4回分
第3週~本番まで全ての総復習

④権利関係から始める場合の
スケジュール例

この表は“範囲の予定”ではなく、毎週『理解→過去問→解き直し』まで終えるための目安です。各週の最後に、その範囲の過去問で正答率を確認し、間違いは翌週も解き直して回収してください。範囲を進めるより、回転を止めないことが最優先です。

11月後半~2月第1週:権利関係(11週間)
2月第2週~3月第3週:宅建業法(1ヶ月半)
3月第4週~5月末:法令上の制限・税・その他(9週間)
6月~6月第3週:全範囲の総復習(3週間)
6月第4週~8月前半:年度別過去問(7週間)
8月後半~9月末:年度別過去問の総復習(6週間)
10月前半:予想問題集(2週間)
10月第3週~本番:全範囲の総復習

※以下のスケジュール例は簡潔にするため、1ヶ月をすべて4週として考えます。

権利関係から始める場合の11ヶ月の勉強スケジュール(例)
勉強時期単元
11月
第3週意思表示
制限行為能力者
時効
第4週代理
債務不履行
危険負担
12月
第1週弁済
契約不適合責任
相続
第2週物権変動
不動産登記法
第3週抵当権
保証・連帯債務
第4週共有
区分所有法
1月
第1週賃貸借
第2週借地借家法(借家)
第3週借地借家法(借地)
第4週不法行為
請負
委任
2月
第1週債権譲渡
相殺
民法その他
第2週宅建業の意味
事務所の設置
免許
第3週事務所以外の場所の規制
宅建士
営業保証金
第4週弁済業務保証金
媒介・代理契約
広告等の規制
3月
第1週重要事項説明
37条書面
第2週その他規制
自ら売主制限
第3週住宅瑕疵担保履行法
報酬額の制限
監督・罰則
第4週都市計画法(前半)
4月
第1週都市計画法(後半)
第2週建築基準法(前半)
第3週建築基準法(後半)
第4週国土利用計画法
農地法
5月
第1週土地区画整理法
盛土規制法
第2週地価公示法
不動産関係評価基準
第3週
第4週その他(5点免除)
6月
第1週全範囲の総復習
第2週全範囲の総復習
第3週全範囲の総復習
第4週年度別過去問2年分
7月
第1週年度別過去問2年分
第2週年度別過去問2年分
第3週年度別過去問2年分
第4週年度別過去問2年分
8月
第1週年度別過去問2年分
第2週年度別過去問2年分
第3週年度別過去問総復習
第4週年度別過去問総復習
9月
第1週年度別過去問総復習
第2週年度別過去問総復習
第3週年度別過去問総復習
第4週年度別過去問総復習
10月
第1週予想問題集4回分
第2週予想問題集4回分
第3週~本番まで全ての総復習

⑤スケジュール例の解説

11ヶ月は十分に間に合います。ただし「余裕がある」せいで、回転が作られないまま進むのが一番危険です。起きやすいズレはこの3つです。

・インプットが長引く(読んだだけで進む)
・復習が後回しになる(解き直しが積み上がらない)
・過去問に入る基準が曖昧になる(入っても解きっぱなし)

この表の目的

目的は「進度」ではなく「回転」を安定させることです。学んだ週に、必ず過去問で確認し、間違いを翌週に持ち越さない形を作ります。

使い方(毎週やること)

・今週の範囲をテキストで理解する
・今週のうちに該当範囲の過去問で確認し、間違いは解き直して回収する

週1回だけ確認すること

・過去問に触れた回数が足りているか(読んで終わっていないか)
・間違いが「放置」になっていないか(翌週に残っているか)
・得点が伸びない原因が「回転不足」になっていないか

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⑥勉強時間の目安

11ヶ月は十分間に合いますが、前半が薄いと後半で伸びません。「学んだ週に過去問で確認する時間」だけは先に固定してください。

インプット期(テキスト+分野別過去問)
・独学:1日 1〜1.5時間(週 8〜10時間)
・通信講座・個別指導:1日 45分〜1時間(週 5〜7時間)
・目安量:週 45〜65ページ/過去問 20〜30問

アウトプット期(年度別過去問)
・1日 1.5〜2時間(週 10〜14時間)
・目安:週 1〜2回分(解き直し込み)

直前期(予想問題・総復習)
・1日 2〜2.5時間

⑦まとめ

このスケジュール表は、「予定を守ること」よりも、点が伸びる手順(理解→演習→復習)が回っているかを確認するためのものです。勉強期間が長くても短くても、失速する人に共通しているのは「努力不足」ではなく、回転が止まっているのに気づけないことです。
特に崩れやすいのは次の3つです。

・テキスト中心になって、過去問が後回しになっている
・復習が“まとめてやる”になり、解き直しが積み上がらない
・過去問に入ってから、反復の回数が足りない(解いたままになっている)

逆に言うと、毎週やることはシンプルです。

・今週の範囲は、今週のうちに過去問で確認する
・間違えた問題は、翌週以降も触れる前提で残す
・「やった」ではなく「解ける状態」に寄せる

ここが回っていれば、どの勉強期間でも後半で伸びます。回っていなければ、どれだけ予定通りに進んでも点は安定しません。もし今、

「このペースで間に合うのか」
「過去問に入るタイミングが合っているのか」
「復習が積み上がっている実感がない」

このどれかが少しでもあるなら、一度だけ“現在地”を整理してから進めると、その後の迷いが消えます。

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