はじめに

宅建の合格に必要な勉強時間は初学者で、独学の場合400時間〜500時間、通信講座や個別指導を利用した場合300〜400時間が目安となります。別の記事で1年、半年(6ヶ月)、3ヶ月の勉強期間の場合のスケジュールを書きましたが、ここでは一般的な勉強期間である半年間(6ヶ月)、4月中旬から勉強を始めて合格を目指す場合のスケジュールを詳しく解説していきます。

どの分野から勉強を始めるべきか

宅建の試験範囲は権利関係、宅建業法、法令上の制限・税・その他の3分野あり、どの分野から勉強を始めるかは一般的には権利関係か宅建業法の2択となっております。

多くの予備校のカリキュラムでは権利関係から始める場合が多いです。なぜかというと権利関係(民法)の知識が前提となっている宅建業法の分野が一部あるためです。ただし、権利関係は宅建の試験範囲の中で1番難しく、勉強が苦手な場合取り組みにくいと感じる方が多くいるため、1番取り組みやすく簡単な宅建業法から勉強を始める方もいます。必ず権利関係から始めなければいけない、宅建業法から始めなければならない、ということはありません。

宅建オンライン家庭教師では生徒様は勉強が苦手な方が多いため、初学者の指導をする場合は基本的には宅建業法から始めておりますが、ある程度の前提知識がある生徒様の場合は権利関係から始めることもあります。

権利関係から始める場合の
スケジュール例

権利関係から始める場合、4月後半〜6月前半の2ヶ月が権利関係、6月後半〜7月末までの1ヶ月半が宅建業法、8月〜9月前半までの1ヶ月半が法令上の制限・税・その他、9月後半の2週間は年度別の過去問演習、10月〜10月第3週の日曜日の試験までは予想問題集と全ての総復習です。スケジュール例を簡潔にするため1ヶ月は全て4週として考えます。

権利関係から始める場合の半年(6ヶ月)の勉強スケジュール(例)
勉強時期単元
4月
第3週意思表示
制限行為能力者
時効
第4週代理
債務不履行
危険負担
5月
第1週弁済
相続
物権変動
第2週不動産登記法
抵当権
保証・連帯債務
第3週共有
区分所有法
賃貸借
第4週借地借家法(借家)
借地借家法(借地)
不法行為
6月
第1週請負
委任
債権譲渡
相殺
第2週権利関係
全範囲の総復習
第3週宅建業の意味
事務所の設置
免許
事務所以外の場所の規制
第4週宅建士
営業保証金
弁済業務保証金
7月
第1週媒介・代理契約
広告の規制
第2週重要事項説明
37条書面
その他規制
第3週自ら売主制限
監督・罰則
第4週宅建業法
全範囲の総復習
8月
第1週都市計画法
建築基準法
第2週国土利用計画法
農地法
土地区画整理法
第3週盛土規制法
地価公示法
不動産関係評価基準
第4週
その他(5点免除)
9月
第1週法令上の制限・税・その他
全範囲の総復習
第2週全範囲の総復習
第3週年度別過去問6年分
第4週年度別過去問6年分
10月
第1週予想問題集6回分
第2週予想問題集6回分
第3週~本番まで全ての総復習

宅建業法から始める場合の
スケジュール例

宅建業法から始める場合、4月後半〜5月末までの1ヶ月半が宅建業法、6月〜7月末までの2ヶ月が宅建業法、8月〜9月前半までの1ヶ月半が法令上の制限・税・その他、9月後半の2週間は年度別の過去問演習、10月〜10月第3週の日曜日の試験までは予想問題集と全ての総復習です。スケジュール例を簡潔にするため1ヶ月は全て4週として考えます。

宅建業法から始める場合の半年(6ヶ月)の勉強スケジュール(例)
勉強時期単元
4月
第3週宅建業の意味
事務所の設置
免許
事務所以外の場所の規制
第4週宅建士
営業保証金
弁済業務保証金
5月
第1週媒介・代理契約
広告の規制
第2週重要事項説明
37条書面
その他規制
第3週自ら売主制限
監督・罰則
第4週宅建業法
全範囲の総復習
6月
第1週意思表示
制限行為能力者
時効
第2週代理
債務不履行
危険負担
第3週弁済
相続
物権変動
第4週不動産登記法
抵当権
保証・連帯債務
7月
第1週共有
区分所有法
賃貸借
第2週借地借家法(借家)
借地借家法(借地)
不法行為
第3週請負
委任
債権譲渡
相殺
第4週権利関係
全範囲の総復習
8月
第1週都市計画法
建築基準法
第2週国土利用計画法
農地法
土地区画整理法
第3週盛土規制法
地価公示法
不動産関係評価基準
第4週
その他(5点免除)
9月
第1週法令上の制限・税・その他
全範囲の総復習
第2週全範囲の総復習
第3週年度別過去問6年分
第4週年度別過去問6年分
10月
第1週予想問題集6回分
第2週予想問題集6回分
第3週~本番まで全ての総復習

スケジュール例の解説

どちらのスケジュールであっても年度別の過去問(本番と同じ形式の50問で勉強していく期間)に入る前の勉強期間は権利関係2ヶ月、宅建業法1ヶ月半、法令上の制限・税・その他は1ヶ月半です。

上記の期間では、テキストで学び、過去問で問題を解き、理解しながら知識を定着させていきます。大事なのはテキストで学習した範囲はその日のうちにすぐに過去問に取り組むことです。日を空けずに必ず行ってください。

たまに「勉強を始めたばかりの最初の頃はテキストを眺めるだけでなんとなくイメージを掴めれば良いよ」という人がいますがそんなこと余裕はありません。テキスト見たらすぐに問題演習をしてください。

年度別の過去問に入る前に分野別の過去問集で必ず95%以上の正答率になるまでやり込んでください。

以上のスケジュールはギリギリなので、余裕を持って取り組むためにも可能であれば前倒しでドンドン進めてください。

9月第2週まで、年度別過去問に入る前の勉強時間の目安は独学の場合、1日あたり2時間半、1週間あたり15時間〜20時間、通信講座や個別指導を利用した場合1日あたり1時間半〜2時間、1週間あたり10時間〜15時間です。1週間の勉強量は、テキストのページで言うと60ページ前後、問題数で言うと20問前後です。1週間でこの範囲の量をゼロから学び、ほぼ完璧になるまで仕上げなければなりません。

9月第3週〜試験前日までの勉強時間の目安は1日あたり3時間です。ラストスパートとして頑張りましょう。

まとめ

上記のスケジュールは一例ですが、どのくらいのペースでどのくらいの勉強時間、勉強量をしなければならないのかイメージがついたのではないでしょうか。宅建の勉強期間の一般的な目安は半年(6ヶ月)ですが、スケジュールを見るとかなり大変と思ったのではないでしょうか。さらに近年は難易度が上がっており、昔よりもそれぞれの単元を以前よりも深く、正確に、細かく理解し覚えていく必要があります。早めに勉強に取り組むことをオススメします。

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