①はじめに

7ヶ月は、宅建に間に合う期間です。

ただし同時に、ズレが蓄積し始める“境界線”でもあります。インプットが長引く/過去問に入る基準が曖昧/復習が積み上がらない――この状態のまま進むと、後半で伸びない形が完成します。

この記事は、7ヶ月で“積み上げが止まる前”に、回転の型を固定しておくための運用ガイドです。

7ヶ月は、努力量よりも 今の積み上げ方が後半の得点力につながる形かどうか が勝負を決めます。

この記事は「宅建業法から始めるルート」と「権利関係から始めるルート」の2パターンでスケジュール例を用意しています。次の②で、あなたのスタート分野を決めてから読み進めてください。

➁どの分野から勉強を始めるべきか

宅建の試験範囲は 権利関係/宅建業法/法令上の制限・税・その他 の3分野です。7ヶ月は入口で止まると後半が苦しくなるので、基本は 宅建業法から が堅いです。宅建業法は入りやすく、最短で得点化と回転(理解→演習→復習)を作れます。その状態で法令・税へ進み、権利関係は「止まらない形」で処理するほうが安定します。
勉強が得意な方は 権利関係から 始めてもOKです。その場合も、テキストを読んだ範囲は必ず その週のうちに過去問で確認 してください。

 宅建業法から始める人:
 権利関係から始める人:

③宅建業法から始める場合の
スケジュール例

この表は“範囲の予定”ではなく、毎週『理解→過去問→解き直し』まで終えるための目安です。各週の最後に、その範囲の過去問で正答率を確認し、間違いは翌週も解き直して回収してください。範囲を進めるより、回転を止めないことが最優先です。

3月後半~4月前半:宅建業法(1ヶ月)
4月後半~5月第3週:法令上の制限・税・その他(5週間)
5月第4週~7月前半:権利関係(7週間)
7月後半:全範囲の総復習(2週間)
8月~9月第1週:年度別過去問(5週間)
9月第2週~9月末:年度別過去問の総復習(3週間)
10月前半:予想問題集(2週間)
10月第3週~本番:全範囲の総復習

※以下のスケジュール例は簡潔にするため、1ヶ月をすべて4週として考えます。

宅建業法から始める場合の7ヶ月の勉強スケジュール(例)
勉強時期単元
3月
第3週宅建業の意味
事務所の設置
免許
事務所以外の場所の規制
宅建士
第4週営業保証金
弁済業務保証金
媒介・代理契約
広告等の規制
4月
第1週重要事項説明
37条書面
その他規制
第2週自ら売主制限
住宅瑕疵担保履行法
報酬額の制限
監督・罰則
第3週都市計画法
第4週建築基準法
5月
第1週国土利用計画法
農地法
土地区画整理法
第2週盛土規制法
地価公示法
不動産関係評価基準
第3週
その他(5点免除)
第4週意思表示
制限行為能力者
時効
代理
6月
第1週債務不履行
危険負担
弁済
契約不適合責任
第2週相続
物権変動
不動産登記法
第3週抵当権
保証・連帯債務
共有
区分所有法
第4週賃貸借
借地借家法(借家)
7月
第1週借地借家法(借地)
不法行為
請負
第2週委任
債権譲渡
相殺
民法その他
第3週全範囲の総復習
第4週全範囲の総復習
8月
第1週年度別過去問2年分
第2週年度別過去問3年分
第3週年度別過去問3年分
第4週年度別過去問3年分
9月
第1週年度別過去問3年分
第2週年度別過去問総復習
第3週年度別過去問総復習
第4週年度別過去問総復習
10月
第1週予想問題集4回分
第2週予想問題集4回分
第3週~本番まで全ての総復習

④権利関係から始める場合の
スケジュール例

この表は“範囲の予定”ではなく、毎週『理解→過去問→解き直し』まで終えるための目安です。各週の最後に、その範囲の過去問で正答率を確認し、間違いは翌週も解き直して回収してください。範囲を進めるより、回転を止めないことが最優先です。

3月後半~5月第1週:権利関係(7週間)
5月第2週~6月第1週:宅建業法(1ヶ月)
6月第2週~7月前半:法令上の制限・税・その他(5週間)
7月後半:全範囲の総復習(2週間)
8月~9月第1週:年度別過去問(5週間)
9月第2週~9月末:年度別過去問の総復習(3週間)
10月前半:予想問題集(2週間)
10月第3週~本番:全範囲の総復習

※以下のスケジュール例は簡潔にするため、1ヶ月をすべて4週として考えます。

権利関係から始める場合の7ヶ月の勉強スケジュール(例)
勉強時期単元
3月
第3週意思表示
制限行為能力者
時効
代理
第4週債務不履行
危険負担
弁済
契約不適合責任
4月
第1週相続
物権変動
不動産登記法
第2週抵当権
保証・連帯債務
共有
区分所有法
第3週賃貸借
借地借家法(借家)
第4週借地借家法(借地)
不法行為
請負
5月
第1週委任
債権譲渡
相殺
民法その他
第2週宅建業の意味
事務所の設置
免許
事務所以外の場所の規制
宅建士
第3週営業保証金
弁済業務保証金
媒介・代理契約
広告等の規制
第4週重要事項説明
37条書面
その他規制
6月
第1週自ら売主制限
住宅瑕疵担保履行法
報酬額の制限
監督・罰則
第2週都市計画法
第3週建築基準法
第4週国土利用計画法
農地法
土地区画整理法
7月
第1週盛土規制法
地価公示法
不動産関係評価基準
第2週
その他(5点免除)
第3週全範囲の総復習
第4週全範囲の総復習
8月
第1週年度別過去問2年分
第2週年度別過去問3年分
第3週年度別過去問3年分
第4週年度別過去問3年分
9月
第1週年度別過去問3年分
第2週年度別過去問総復習
第3週年度別過去問総復習
第4週年度別過去問総復習
10月
第1週予想問題集4回分
第2週予想問題集4回分
第3週~本番まで全ての総復習

⑤スケジュール例の解説

7ヶ月は間に合う期間ですが、ズレが蓄積し始める境界線です。この時期に「回転」が固まっていないと、後半で伸びません。

この表の目的

目的は「後半の得点力につながる積み上げ方」を固定することです。進度ではなく、運用の精度が勝負を決めます。

使い方(毎週やること)

・今週の範囲をテキストで理解する
・今週のうちに過去問で確認し、間違いは解き直して回収する

週1回だけ確認すること

・解き直しが週内で終わっているか
・次週に残す問題が「放置」ではなく「管理」になっているか
・年度別過去問で、点がブレる原因が見えているか

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⑥勉強時間の目安

7ヶ月は「量」より復習が積み上がるかが勝負。週の中で“解き直しまで終える”時間を前提にしてください。

インプット期(テキスト+分野別過去問)
・独学:1日 2時間(週 15時間前後)
・通信講座・個別指導:1日 1.5時間(週 10〜12時間)
・目安量:週 85ページ前後/過去問 25問前後

アウトプット期(年度別過去問)
・1日 2.5時間前後
・目安:週 2回分(解き直し込み)

直前期(予想問題・総復習)
・1日 3〜3.5時間

⑦まとめ

このスケジュール表は、「予定を守ること」よりも、点が伸びる手順(理解→演習→復習)が回っているかを確認するためのものです。勉強期間が長くても短くても、失速する人に共通しているのは「努力不足」ではなく、回転が止まっているのに気づけないことです。
特に崩れやすいのは次の3つです。

・テキスト中心になって、過去問が後回しになっている
・復習が“まとめてやる”になり、解き直しが積み上がらない
・過去問に入ってから、反復の回数が足りない(解いたままになっている)

逆に言うと、毎週やることはシンプルです。

・今週の範囲は、今週のうちに過去問で確認する
・間違えた問題は、翌週以降も触れる前提で残す
・「やった」ではなく「解ける状態」に寄せる

ここが回っていれば、どの勉強期間でも後半で伸びます。回っていなければ、どれだけ予定通りに進んでも点は安定しません。もし今、

「このペースで間に合うのか」
「過去問に入るタイミングが合っているのか」
「復習が積み上がっている実感がない」

このどれかが少しでもあるなら、一度だけ“現在地”を整理してから進めると、その後の迷いが消えます。

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