
宅建試験に落ちたあと、「来年こそ合格するために、もっと勉強しよう」と考える方は多いと思います。しかし、不合格になったからといって、単純に今年より勉強量を増やせば合格できるとは限りません。宅建に落ちた原因は人によって違います。同じ不合格でも、合格点まで大きく届かなかった人と、あと1点だった人では、次の年に見直すべきことも変わります。まず今年の本試験や勉強方法を振り返り、自分がなぜ合格できなかったのかを確認することが重要です。
この記事では、宅建に落ちてしまう人に多い特徴を確認したうえで、次の年に合格
<目次>
➀合格・不合格はいつわかる?
宅建試験は例年10月の第3日曜日に実施され、2026年度(令和8年度)の宅建試験は2026年10月18日(日)に実施されます。試験当日の夕方には各予備校から解答速報が公開され、主要予備校の解答が出そろったあと、予想合格点(ボーダー)も発表されるため、この時点で自己採点によるおおよその結果を確認できます。
ただし、正式な合否が確定するのは合格発表日です。2026年度
不合格だった場合に重要なのは、そのまま本試験の問題を放置しないことです。受験直後は、「この問題は迷った」「ここは完全に忘れていた」「二択までは絞れた」といった本試験中の感覚が残っています。この状態で今年の50問を見直すと、不合格になった原因を具体的に確認できます。
➁宅建に落ちてしまう人の特徴
宅建に落ちる原因は人によって違いますが、勉強の仕方に原因があるケースも少なくありません。ここでは、宅建に落ちてしまう人に多い3つの特徴を見ていきます。自分の今年の勉強に当てはまるものがなかったか確認してみてください。
※宅建に落ちる人の特徴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
宅建試験に落ちる人の特徴と合格するために必要なことを解説!
勉強時間が足りていない
まず考えられるのが、単純な勉強時間不足です。宅建に必要な勉強時間には個人差があるため、「○時間勉強すれば必ず合格できる」とは言えません。それでも、法律初学者であれば、強いて目安を挙げるなら400〜500時間程度は見ておいた方がよいでしょう。
試験直前になっても全範囲の勉強が終わっていなかった、過去問演習の時間を十分に取れなかった、苦手分野を残したまま本試験を迎えたのであれば、まず考えられるのは勉強時間の不足です。
反対に、十分な勉強時間を確保していたにもかかわらず合格できなかったのであれば、単純に勉強時間を増やすだけではなく、今年の勉強方法についても振り返る必要があります。
勉強スケジュールを組んでいない
勉強時間そのものは確保していても、試験日から逆算したスケジュールがないため、必要な勉強を本試験までに終えられないことがあります。
宅建は、権利関係、宅建業法、法令上の制限、税・その他など複数の科目から出題されます。テキストを読むことに時間を使いすぎて過去問演習が不足したり、一つの科目に時間を使いすぎて他の科目が終わらなかったりすると、総勉強時間を確保していても合格に必要なところまで勉強を進められません。
特に、試験直前になって「まだ法令上の制限が終わっていない」「税・その他をほとんど勉強していない」といった状態になると、そのまま本試験を迎えることになります。宅建は試験日が決まっているため、本試験までに必要な勉強を終えられるようにスケジュールを組むことが重要です。
丸暗記や語呂合わせに頼り、理解せずに過去問を解いている
宅建は暗記が必要な試験ですが、法律の結論や過去問の答えだけを丸暗記しても、本試験で安定して得点できる知識にはなりません。
たとえば、過去問を何度も繰り返した結果、「この問題は見たことがあるから答えは3」と覚えたり、「この場合は○」「この場合は×」と結論だけを覚えたりしても、少し違う角度から問われると正解できないことがあります。重要なのは、なぜその肢が○なのか、なぜ×なのかを理解することです。
特に法律には、その結論になる理由があります。条文の結論だけでなく、数字や期間、手続のルールにも、それぞれ定められている意味があります。そのため、「この場合は○」「この場合は×」「この期間は○日」と結果だけを覚えるのではなく、なぜそのようなルールになってい
また、なんとなく二択まで絞って正解した問題を「正解したから大丈夫」と処理していると、判断根拠が曖昧な部分がそのまま残ります。過去問では正解したかどうかだけを見るのではなく、各肢について
③次の年に合格するためにやるべきこと
ここからは、宅建に落ちたあと、次の年に合格するために実際にやるべきことを解説します。
最初からテキストを読み直したり、過去問をもう一周したりする前に、まず今年の本試験を使って、自
本試験の問題を分析する【最優先】
最優先でやってほしいのが、今年受験した宅建試験50問の見直しです。普段の過去問演習で毎回細かく失点原因を分類する必要はありません。しかし、不合格になった直後は、次の年の勉強方法を決めるために一度しっかり確認しておきましょう。
最初に、科目別の得点を出します。
権利関係:14問中何点だったか
法令上の制限:8問中何点だったか
税・その他:3問中何点だったか
宅建業法:20問中何点だったか
5問免除科目:5問中何点だったか
目標点の一例としては、権利関係14点中10点、法令上の制限8点中6点、税・その他3点中2点、宅建業法20点中16点、5問免除科目5点中4点などが考えられます。もちろん、その年の難易度によって目標点は変わります。重要なのは合計点だけを見るのではなく、どの科目で想定以上に失
次に、間違えた問題を一問ずつ確認します。そのとき、単に「間違えた」で終わらせず、なぜ間違えたのかを確認してください。
そもそも必要な知識を知らなかった
勉強した知識だったが忘れていた
論点は知っていたが、理由を理解していなかった
問題文の主語や条件を読み落とした
何を聞かれている問題なのか判断できなかった
二択までは絞れたが最後の判断を間違えた
合格するためには取る必要のない難問だった
同じ1問の失点でも、原因はまったく違います。必要な知識を知らなかったのであれば、その知識を勉強する必要があります。覚えたはずなのに忘れていたのであれば、復習方法や復習頻度を見直します。理由を理解していなかったのであれば、知識の覚え方そのものを変える必要があります。問題文を読み違えていたのであれば、知識だけではなく問題文の読み方にも改善すべき部分が見えてきます。
また、取る必要のなかった問題まで反省しすぎる必要はありません
見るべきなのは、「合格するために取るべき問題を、


自分の勉強方法の反省点を振り返る
①で本試験の失点原因を確認したら、その原因と今年の勉強方法を照らし合わせ、次の年に何を変えるのかを決めます。「もっと頑張る」「今年より長く勉強する」と決めるだけではなく、不合格になった原
単純に勉強時間が不足していたのであれば、次の年は勉強開始時期を早めて必要な勉強時間を確保します。試験直前まで終わっていない単元があったのであれば、試験日から逆算して勉強スケジュールを組み直します。覚えた知識を何度も忘れていたのであれば、復習する時期や回数を見直します。
丸暗記や語呂合わせに頼り、
また、本試験で問題文の主語や条件を読み落としていたのであれば、知識を増やすだけではなく、主語・動詞・対象・条件を意識しながら問題文を正確に読む練習も必要です。
25点で不合格だった人と35点で不合格だった人でも、次の年に必要な勉強は変わります。大幅に合格点へ届かなかったのであれば、勉強量や基本知識を含めて全体的に見直す必要があるかもしれません。一方、合格点まであと1〜2点だったのであれば、すべてをゼロからやり直す必要があるとは限りません。
「不合格だったから今年より勉強する」ではなく、「
忘れない程度に復習する
宅建試験が終わったあとは、試験直前期と同じ勉強量を続ける必要はありません。次の年に向けて勉強量を調整しながら、これまで身につけた知識を維持するための復習を続けていきましょう。
数ヶ月まったく宅建に触れない期間が続くと、せっかく一度身につけた知識をかなり忘れてしまいます。すると、次の年に勉強を再開したときに、新しい知識を積み上げる前に、前年に一度勉強した内容をもう一度覚え直すところから始めなければなりません。一度できるようになった内容を、
そのため、試験後も過去問を解いたり、苦手だった単元を確認したりしながら、前年に身につけた知識をできるだけ維持しておきましょう。また、本試験の分析によって理解が曖昧だった論点が見つかったのであれば、この時期から理由を確認しながら勉強し直すこともできます。
前年に身につけた知識を維持しながら不足していた部分を補っていけば、次の年は一から覚え直すのではなく、前年までに身につけた
次の年のテキスト・過去問題集を買う
宅建試験では毎年法改正があるため、次の年も受験するのであれば、翌年度版のテキスト・過去問題集が発売されたら買い替えましょう。宅建試験が終わってすぐに前年の教材が使えなくなるわけではないため、翌年度版が発売されるまでは、今年使った教材で復習を続けることができます。
翌年度版の教材は、宅建試験が終わってから約1ヶ月半後から順次発売されます。いつ頃買い替えればよいのかの参考として、2026年度版のLEC「出る順宅建士」の発売日を載せておきます。
2026年度 出る順宅建士 合格テキスト
1 権利関係:2025年12月16日(火)
2 宅建業法:2025年12月26日(金)
3 法令上の制限・税・その他:2026年1月9日(金)
2026年度 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集
1 権利関係:2025年12月16日(火)
2 宅建業法:2025年12月26日(金)
3 法令上の制限・税・その他:2026年1月9日(金)
このように、翌年度版の教材は12月頃から順次発売されます。それまでは今年使った教材で復習し、翌年度版が発売されたものから順番に切り替えていけば問題ありません。法改正にも対応できるように、次の年に本格的な勉強を進める際は最新年度の教材を使いましょう。
必要であれば個別指導を検討する
一度宅建に落ちたからといって、全員が個別指導を受ける必要があるわけではありません。「勉強を始める時期が遅く、明らかに勉強時間が足りなかった」「試験までに全範囲の勉強を終えられなかった」など、不合格になった原因が自分で明確に分かっているのであれば、その原因を次の年の勉強で改善していきましょう。
一方、十分な勉強時間を確保したのに合格できなかった、過去問を何周もしたのに本試験では点が取れなかった、毎年ある程度勉強しているのに合格点を超えられない、何年も受験しているが合格できない、自分で本試験を見直してもなぜ間違えたのか分からない、といった場合は、第三者に勉強方法や理解度を見てもらう方法もあります。
自分では「知識が足りなかった」と思っていても、実際には法律の理由を十分に理解できていないことがあります。反対に、理解できているつもりでも、復習が不足して知識が定着していないこともあります。自分自身の勉強方法や理解度を自分だけで客観的に判断するのは簡単ではありません。
個別指導では、単に分からない問題を講師に質問するだけではなく、一人ひとりの解き方や理解度を確認しながら、知識が足りないのか、理解が曖昧なのか、問題文を正確に読めていないのか、復習方法に原因があるのかを確認できます。そのうえで、次の年に必要な勉強を一人ひとりに合わせて進めることができます。
宅建オンライン家庭教師でも、生徒がどこまで理解できているのか、曖昧な理解のまま進んでいないかを確認しながら個別に指導しています。特に、何年も受験しているのに合格できず、「自分でも何が足りないのか分からない」という方は、一度現在の勉強方法や理解度を確認してもらうことも検討してみてください。
④まとめ
宅建試験に落ちたあと、次の年に合格するために最も重要なのは、今年の本試験を振り返り、なぜ合格点を取れなかったのかを確認す
勉強時間が足りなかったのであれば、次の年は必要な勉強時間を確保する。スケジュールに原因があったのであれば、試験日から逆算して組み直す。丸暗記や語呂合わせに頼り、理解せずに過去問を解いていたのであれば、法律の結論だけではなく、数字や期間、手続を含めて「なぜそのルールになっているのか」から勉強し直す。知識を忘れていたのであれば、復習方法を見直す。問題文を読み違えていたのであれば、問題文の読み方も改善する。このように、不合格になった原因によって次の年にやるべきことは変わります。
特に不合格になった直後は、本試験中に迷った問題や判断できなかった問題の記憶がまだ残っています。今年の50問をもう一度確認し、「
今年1年間勉強して身につけた知識は、次の年の大きな土台になります。試験後も知識を維持しながら今年の勉強で足りなかった部分を改善していけば、次の年は今年より高い位置から合格を目指すことができます。
宅建オンライン家庭教師では、「勉強しているのに点数が伸びない」「何年も受験しているが合格できない」「自分の勉強方法のどこを変えればよいのか分からない」といった方の相談も受け付けています。無料相談では、現在の得点やこれまでの勉強方法などを確認したうえで、次の年に向けてどこを改善すべきかを確認します。
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